猫と引越し

2025年2月1日

私事ですが、先日引っ越しをしました。

新居にゃ

猫と一緒の引越しは思った以上に大変でした。
備忘録も兼ねて、大変だった点をまとめておきます。

目次

  • 物件探し
  • 引越し準備
  • いざ移動
  • 引越し後
  • 今となっては

物件探し

すでに猫2匹と暮らしている我が家なので、ぺット可の中でも猫可・多頭飼い可の物件を探さなければなりませんでしたが、これが思ったより大変でした。
まず、賃貸物件を検索しても、ペット可かどうかしか情報が載っていない!
一部のサイトでは備考欄に書かれていることもあったので、それに気づいてからはそのサイトに絞って物件を探しました。
しかし、ペット種類が書かれていない物件も多いため、最終的には不動産屋に片っ端から聞いていくしかないのです。

賃貸物件の中でペット可物件は15%前後というデータもあるようですが、その中で猫可・多頭飼い可はさらに絞られます。
今回探していた中では、小型犬1頭までの物件が一番多かったです。
猫は物件を破壊する(壁紙ならともかく、柱に爪を立てたり噛んだり)することがありますし、多頭飼いは鳴き声の問題もあるため、物件数が少ないのでしょう。
これらをクリアした物件となると、古くて駅から遠い物件か、ペット共生を謳った築浅物件に限られてきます。

我が家の場合は賃貸検索サイトを3ヶ月ほど張り付いて相場などを理解し、ペット可物件で条件に合う物件にひたすら問い合わせを入れ、連絡の相性が良かった不動産屋に絞って内見・契約しました。

結果、腰の高さで壁紙を変えられるようになっていたり、ペットトイレ用のスペースがあったりと、よく考えられていたペット共生物件に決めました。

猫は何もしなくていいのです

引越し準備

物件が決まったら次は引っ越しの準備ですが、これがまた大変です。
普通に引っ越すだけでも大変なのですが、猫は環境の変化に敏感なため、
・なるべく大きな物音を立てない
・キャットタワー、キャットウォークはギリギリまでそのまま
・(齧られないよう)ダンボールは猫の出入りがないスペースになるべく収納
という制約が出てきます。
3つ目は猫によるかと思いますが、我が家のようにウールサッキングをしてしまう猫がいるお宅は同じように注意した方がよいかもしれません。

キャットタワーは新居に持って行きました

荷造りの前に引っ越し業者を手配しますが、ここも猫に気を遣って選ぶポイントがありました。
・キャットタワーやケージをそのまま持っていけるか
・引っ越し業者の移動と猫の移動の時間の問題

まず1点目、キャットタワーやケージをそのまま持っていけるかですが、分解・組み立てが面倒くさいだけではなく、猫が新居についたらすぐ慣れ親しんだタワーやケージで過ごせるようにしたいという意図がありました。
ただ、これらをそのまま持っていこうとすると必然的にトラックの容量が大きくなるため、大きいトラックを用意してもらったり、あるいは積みきれない荷物が出てくる可能性もあります。

我が家では訪問見積もりの際に、タワーやケージはそのまま持っていきたいこと、積み残しは最悪OK(別で手配する)などの相談をしていたので、当日も何事もなくスムーズに引っ越しができました。
引っ越し業者によっては訪問見積もりなしで契約が可能なところもありますが、分解しない荷物があるようなお宅は、一度訪問見積もりを取るのが安全かと思います。

2点目の移動時間についてですが、引っ越し業者はトラックで高速道路移動、私たち居住者はトラックを見送ってから電車移動を想定していたので、場合によっては1人だけ先に新居に出発して引っ越し業者を待ち構えていないといけないことに。
この先発隊はすなわち、猫2匹と共に動くことになります。
人1人が、お腹に一つ、背中に一つ、猫リュックを背負って移動。車なし夫婦の我が家では、なかなか現実的ではありません。
加えて、引っ越し業者より先に新居につかなければならないというタイムアタック付き。難易度が高すぎます。

実家に一時的に猫を預けたりレンタカー移動も考えていましたが、これは結局、猫を不憫に思った車持ちの兄が輸送役を買って出てくれました。猫に優しい親族がいて助かりました。

いざ移動

さて、当日です。
引っ越し業者から到着予定時刻を知らせる電話がきたら、猫を捕まえてリュックに入ってもらいます。
何かの拍子に逃げ出してしまうと大変なので、洗濯ネットに入れてからリュックの中へ。
多頭飼いだと、不穏な空気の中一頭が捕まって洗濯ネットに入れられると、もう一頭は察してどこかに隠れるんですよね。賢い。
引っ越し業者がくる前に確保しないといけないので、警戒心の強い子(しぐれ)からリュックへご案内し、警戒心の薄い子(わさび)は後回しに。

ここまでは順調でしたが、可能であれば、引っ越し業者がくる前に猫を車に運んでおければよかったです。
今回は兄の到着の前に業者が来てくれたので、まだ猫リュックが室内にある中で引っ越し作業開始。バタバタした音でだいぶびっくりさせてしまったかもしれません・・・(それどころではなく固まっていましたが)。
そんな後悔をしながら、猫とついでに私を車に乗せて、兄に新居まで輸送してもらうことに。
猫たちはひたすら緊張しっぱなしで、途中休憩でもお水を飲むこともなく、ほとんど鳴きもせずに固まったまま数時間のドライブ。猫にはしんどかっただろうと思います。よく頑張ってくれました。

疲れましたの図

引越し後

新居についてリュックから開放しても、しばらくは出てきませんでした。
まるで保護猫ボランティアさんから引き取った時と同じ警戒体制でしたが、一日二日でご飯も食べお水も飲み、トイレも大小ちゃんとできるように。
ただ、なぜか、何年も一緒に過ごしてきた猫どうしが、まるで初めて会った猫かのように、お互いを警戒し唸り合うという状況。
夜泣きも復活して、一週間くらいは私たちの方があまり寝られませんでした。

一週間ほど経つと、お互いを思い出してきたのか、はたまた警戒に疲れたのか、以前と同じ距離感に戻り一安心。

こうしてようやく、猫との引っ越しがひと段落しました。

同じ布団に乗るのも一週間ぶり

今となっては

かなり冗長になってしまいましたが、我が家における猫の引越しの一部始終でした。
引っ越しが終わり、日常に戻った視点で、よかった点・もっと考慮するべきだった点を振り返ってみました。

よかった点
・キャットタワーやケージは分解せずにそのまま輸送
・猫は車で輸送
・ペット共生物件にしたこと(猫も住み心地よさそう)

もうちょっと考慮した方がよかった点
・引越し業者の作業前に猫を避難させる
・新居についてしばらくは狭い・暖かい・暗い場所で静かに過ごしてもらう
・引っ越し先に寸法が合わなかったキャットウォークを処分せざるをえなかった

また、新居は窓が多いのですが、落ち着くまでは雨戸は閉めておいてもよかったかもしれません。
というのも、どうやら窓の外が野良猫の通り道になっていて、新居に慣れる前に猫たちが野良猫ちゃんを目撃していたようなのです。
もしかしたら引っ越し直後にお互い唸り合っていたのも、野良猫との遭遇に触発されてしまったのかも・・・などと考えてしまいます。
しかし、このあたりは猫たちの個性によるので、我が家の次の引越しがあるようなら考えておこうと思います。

このページを最後まで見てくださったあなたは、猫を連れての引っ越しをするかもしれない方だと思うので、
ぜひ何か参考になる点があれば幸いです。

暮らしやすい環境が一番です


猫との暮らし

Posted by nekoaka